とにゃりん。備忘録

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2009年 12月 16日

アドリアンとラリューによるマスタークラス

せ〜〜の。
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ちょっと頑張って目を開けたとにゃりんでち!

なんかちょっとニンゲンぽいのよね、とにゃりんって。



先の演奏会の記事をアップ、と思いましたが、
先月のコンサートの記事もまだ記していないので、ここらで放出。




11月23日(月・祝日)
ハーフマラソン挫折後、打ち上げをひとり早めに辞して、
アドリアンとラリューによるマスタークラスを聴講しに行きました。
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13:00〜18:00過ぎまでの長丁場。
お二方とも前日は確か『フランツ・ドップラー 没後125年メモリアルコンサート』に出演されていましたから、ハードスケジュールですね^^;。
アドリアンとラリューが50分を目安に交互に受講生を指導、という趣向。
16:00過ぎにパウエルのあるビルに到着すると。
向かいの郵便局前にぼ〜〜っと立っているラリュー氏を発見。
どうやら通訳の方の用達しを待っていた様子。
ちょっとアブナいガイジンのおっさんの様でした^^;。
でエレベーターで上へ上がると
武蔵野の学生さんがアドリアンにドップラーの「2本のフルートの為の協奏曲」を見てもらっていたという次第。











次にラリュー氏が指導したのはやはり武蔵野の生徒さんで
ドゥメルスマン「オベロンファンタジー」
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指導の前にまずひとくさり。
『この時代のフランスの様にドゥメルスマンぐらいしか作曲家がいなかったのならしょうがないが、こんなにたくさんの曲が選べる時代になんでこの曲なの?モーツァルトとかバッハとかさまざまなアプローチができるものをどうして選ばないの?しかも試験で既にやった曲なんでしょう?きっと何も教えることはないと思いますよ』
、、、と通訳の方が「気を悪くしないでね」と訳してくださいました。
ひ、ひえ〜。歯に衣着せぬ物言いは、さすがフランス人。
でもワタシもそう思いましたです^^;。
受講生の方は太い音でテクニックも完璧〜。
すごいな〜と思いますが、どの音もびっしり聞かされるので、魅力的な演奏かどうかは受け手によるかもしれませんね^^。
技巧命の曲なので、クロスフィンガリングは避けて、なるべくなめらかに奏する事ができる様に、など注意を受けていました。
後は意外と基礎的な日常の練習について指摘されていました。
同じ音で四分音符〜十六分音符まで刻む練習
2つの音の連結のゆっくりとした練習
オクターブの練習など。
ワタシはあまり気にならなかったですけれど、音の連結やメリハリに少し問題があったのかもしれません。
通訳の東條茂子さん、フランスでもまれたんでしょうねー、はきはきしつつ、思いやりのあるわかりやすい通訳でした。
個人的に好きな性格です♪













最後はお待ちかね理々亜ちゃん。
中学生ですが、もうあちらこちらで大活躍の露出度高しの有名人。
ラ・フォル・ジュルネでもおみかけしました。
用意したのは
カルク=エラート「シャコンヌ」
ボザ「イマージュ」
いずれも無伴奏の曲。
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いつもは暗譜で吹いたりもするらしいカルク=エラートをド迫力で。
アドリアン氏、大変ほめていらっしゃいました。
が、
「驚いたけれども、気に入るほどではないですねー」とのこと^^;。
平たく言えばモダンすぎるかも?
音が大事ではなく内容が大事。
具体的には単色にならない様に音色に変化をつけること。
、、、というところから、まだたくさんの音楽を聞いていない、そしていろいろな美しいものを観ていないことを指摘。
室内楽やオペラや絵画をたくさん聞いて観て、
そこから吸収したものを自然に発することができる様に。
でも、アドリアン氏が具体的に指摘するとあっという間に直す事ができるのはさすがです。
とはいえ、やはり色々気になるところ満載で、ボザまでには至らず。
理々亜ちゃん、英語も話せるのでちょこちょこアドリアン氏と直接会話していましたが、
一応公開レッスンなので、聴衆の事も考えないと〜〜〜。
理々亜ちゃんの英語のリアクションに対してアドリアン氏が機転を利かせてドイツ語で返事→通訳の東郷良英氏に委ねる、とフォローはしていましたが^^;。



受講生の方々、全体的に音もきれいで技術もすごいのですが、
生硬。
元気過ぎ。
大事な部分がどこか不明瞭。
動きや変化が意外と少ない。
という感じみたいでした。











最後にラリュー氏とアドリアン氏によるドゥメルスマン「シンフォニア・コンチェルタンテ」
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あら、デュオの曲はたくさんあるのにドゥメルスマン?(爆
そして意外と講師である彼らも自らが指導した事と相反する事もやってる、という^^;。
華やかでしたがちょっとごちゃごちゃした演奏でした。
曲のせいかなー。

by tnysatcmo | 2009-12-16 22:07 | コンサート・ライブ


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